インドの首都・ニューデリーの与党陣営からニューデリー支局・山本健人記者が解説:与党陣営の様子について「選挙速報のパブリックビューイングの会場。40度の炎天下の中、勝利を祝う準備が進められてきたが、支持者たちの姿はまばらで、祝勝ムードという状況ではない。支持者たちは開票状況が映し出されたスクリーンを静かに見つめながら、固唾を飲んで結果を見守っている」、開票状況について「与党連合としては、過半数の議席を獲得し、モディ政権は3期目の政権を維持する見通しとなってはいるが、モディ首相率いるインド人民党単独では過半数を獲得した前回の303議席から大幅に議席を落とす可能性がある。モディ首相の選挙集会で支持者に配られていたTシャツには“400以上の議席獲得へ”と書かれている。圧勝に自信をにじませていた与党にとって、この結果は想定外の事態と受け止められていて、支持者からも驚きの声が上がっていた。インド人民党としては、大幅に議席を減らすことになれば、モディ首相の影響力の低下は避けられない状況」。
ニューデリー支局・山本健人記者が解説:大幅に議席を減らす要因について「強いリーダーシップで、経済成長をけん引してきたインド・モディ首相だが、その恩恵を受けられていないとの声が多く聞かれた。農村部での貧困や、若者の失業問題が深刻化していて、野党側は、モディ政権の下でかえって経済格差が拡大したと批判を強め、今回、大幅に議席を伸ばす勢い。多数派のヒンドゥー教徒寄りの政策を推し進めるモディ首相の政治手法は、少数派のイスラム教徒など宗教間の対立をあおっているとの批判も招いていて、支持者の一部からも与党離れが進んだものと見られる」。
ニューデリー支局・山本健人記者が解説:大幅に議席を減らす要因について「強いリーダーシップで、経済成長をけん引してきたインド・モディ首相だが、その恩恵を受けられていないとの声が多く聞かれた。農村部での貧困や、若者の失業問題が深刻化していて、野党側は、モディ政権の下でかえって経済格差が拡大したと批判を強め、今回、大幅に議席を伸ばす勢い。多数派のヒンドゥー教徒寄りの政策を推し進めるモディ首相の政治手法は、少数派のイスラム教徒など宗教間の対立をあおっているとの批判も招いていて、支持者の一部からも与党離れが進んだものと見られる」。