インドが国をあげて取り組んでいるのが無人機の開発。インドの無人機の市場規模は2023年時点では2億6800万ドル、2030年までにあは110億6000万ドルまで成長することが見込まれていて、世界市場の12%余を占めるという推計。インド・ムンバイにある無人機の製造メーカー。これまでは土地測量などで使う無人機を製造してきたが、今は軍事用無人機に注力している。5月に起きたパキスタンとの衝突でインド軍が偵察用として投入、レーダーに探知されにくいなど高い性能が評価されたという。メーカーではインド国防省からの要請を受け、氷点下60度・強風の中での飛行データが集められる実験室を完備している。今後、より高性能の無人機開発を進める方針。インドの業界団体トップはパキスタンとの衝突以降、国内で開発競争が激化していると指摘。取材した企業では欧米などにも販路を拡大したいとしている。