パンダを巡っては日本では1972年に日中国交が正常化すると上野動物園に登場し、長蛇の列がパンダの前にはできた。上野では赤ちゃんが生まれるたびにパンダフィーバーが起こっていて、仙台市も東日本大震災の復興に向けて2011年からパンダを誘致する活動を行っている。パンダは18カ国で60頭以上飼育されているがその一方で、イギリスやアメリカなど各国がパンダを中国に返還している。スコットランドのエジンバラ動物園では「パンダに会える最後のチャンス」との文言がみられ、すでに一般公開も終了となることでイギリスのパンダは0頭となる。米・スミソニアン国立動物園でも先月8日に中国へとパンダは返還されるなどアメリカでは5年で7頭が返還され、残されたアトランタの4頭も来年レンタルを終える予定となっている。専門家の家永真氏はコストがかかることがあるとみていて、ペアでのレンタル料だけで1年あたり1億5000万円かかるという。また、ニューヨーク・タイムズは米中関係の悪化が背景にあると見ている。その一方で習近平国家主席は返還されたパンダの一部を再びアメリカに戻す可能性について示唆していて、背景にはパンダが対中関係の緩和に繋がることを期待したものと見られるという。パンダを送る国はW杯の行われたカタールなどが見られ、これまでパンダのいなかった国に中国がパンダ外交を展開することが予想される。