東海東京証券アメリカ・中川幾代氏の解説。米国は世界の美術市場の売上高のうちおよそ4割を占めるが、中でも株式などと同様、美術作品の値上がりを見込み購入するアート投資への関心が高まっている。特に毎年活況となっているのが美術作品のオークション。富裕層のコレクターを対象に行われたあるアンケートでは、作品収集の動機として芸術上の価値を楽しむためや、長期保有で評価額が上がる資産だからが多くを占めたほか、一部は短期間で利益が増える可能性があると回答。また、世界で最も売れているアーティスト100人の売れた作品のパフォーマンスを図る民間の指標、アートプライス100は、2000年から7.2倍に上昇しS&P500を大きく上回っている。米国では、ここ数年で複数の投資家が共同で高額なアート作品に投資するファンドなども登場し、よりアプローチしやすい市場となっている。中川氏は「ただ、美術品市場は規制や補償がほとんどなく、作品取得後には保険や管理も必要なため、リスクやコストを考慮した上で投資することも重要」などと話した。先程の話の中で、美術作品の売れた数5.8%増加と伝えたが、5.6%の増加とのことだったとスタジオで矢内氏が訂正した。
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