野村グループの藤井さんは「直近の高値への警戒感もあり、雇用統計までの空白期間で、投資家が買持ち高であるロングポジションを解消することへの懸念が一部では存在しますが、私個人の考えとしては積極的な売りは出てこないと見ています。アメリカ株のロングポジションは積み上がり、先物とオプションのコールが目立ちます。一般的には株価上昇局面で現物が増える傾向にあり、センチメントの悪化で一気に解消が入る可能性があります。一方、先物は素早く調整できる傾向にあり、オプションのコールは株価下落でも損失は比較的軽微だと思います。また、アメリカの大手ハイテク企業の決算発表時には、大型グロース株であっても株価が2桁の上昇する力が残っていることが示され、利益確定の売りよりアップサイドのコールが増加したことを踏まえると、投資家が先行きに強気な見方が広まっていると見られます。債券市場では1月分の経済指標の強さが話題で、季節調整やホリデーシーズンの影響で数字が強く出る傾向があり、FRB高官からもそれを意識した発言が続いています」などと話した。