中国の習近平国家主席は14日にベトナムを訪れ、最高指導者トー・ラム共産党書記長と会談した。会談で習主席はトランプ製権による相互関税を念頭に「両国は一方的ないじめに共に反対すべき」と批判した上で、「中国の巨大市場はベトナムに対し常に開かれている」と述べ、関係強化のメリットを強調した。これに対しラム書記長は「中国との関係発展はベトナムにとって戦略的選択で最優先事項」と応じた。習主席はこのあと、マレーシアやカンボジアも訪問予定だが、いずれもトランプ関税で高い関税を設定されており、中国としてはこれらの国々を自らの陣営に引き寄せる狙いがありそう。