東京・渋谷駅周辺での外国人観光客や若者の路上飲酒はハロウィーンや年末年始に限らず確認されている。こうした中、トラブルにつながりかねないとして年間を通じて夜間の飲酒を禁止するための渋谷区の条例の改正案がきょうの区議会で可決された。6年前、ハロウィーン直前の週末に起きた軽トラックが横転させられたトラブル。渋谷駅周辺で酒が絡むトラブルが相次いでいたことを受け渋谷区はハロウィーンや年末年始に路上や公園での夜間の飲酒を制限する条例を2019年に制定した。しかし渋谷を訪れる外国人観光客が増加する中でハロウィーン期間に限らず外国人や若者による路上飲酒が目立つ状況となった。地元の商店街などからの要望を受けた区は飲酒を禁止する期間を通年に拡大する改正案を区議会に提出していた。そしてきょう。改正案は全会一致で可決された。時間帯は午後6時から翌朝午前5時まで。区のパトロールが見回って路上飲酒をしている違反者に指導を行う。違反した人に罰金を科すなどといった罰則規定についてはこれまでと同様、盛り込まれていない。対象区域もこれまでは赤色の部分だったがオレンジ色の部分に広がり新たに渋谷区役所周辺や渋谷駅の東側なども禁止の対象となる。渋谷センター商店街振興組合の鈴木達治理事長は「非常にありがたいし大きな前進」と話していた。一方、東京都新宿区でもハロウィーン期間を中心に路上飲酒を禁止する方針で関連する条例案を開会中の区議会に提出している。