アメリカ・ハーバード大学で去年、重要な研究成果が発表された。クフ王が母親のために作らせたという黄金の椅子「ファルコンチェア」。椅子が発見されたのはクフ王の大ピラミッドのすぐ脇にあるクフ王の母の墓。部品がバラバラになっていたが、ハーバード大学は最新技術で1年半をかけて元の形を再現した。復元を担当したピーター・マニュエリアン教授はこの椅子が巨大空間内部のヒントになるという。ピーター教授は椅子に使われた金は現在のスーダンから、木材はレバノン、銅はシリアから、空間の中にあるのは国際色豊かな素材を使った品々かもしれないと話した。