大手保険会社ではパラアスリートの雇用を積極的に進めてきた。人事部で働く小野智華子さんはパラ競泳視覚障害の最も重いクラスでパラリンピックに4大会連続で出場。小野さんは両目の視力がない。資料作りやデータ入力をするときに欠かせないのが音声で読み上げるソフト。小野さんが入社したことで進んだのが社内のバリアフリー化。敷地内に設置された点字ブロックも小野さんの提案。社員向けの福利厚生施設としてマッサージルームを開設。現在、雇用する障害のあるアスリートは12人。正社員として長く働いてもらうことは企業、選手双方に大きなメリットがある。今年、新たに始めた取り組み。営業部・松元卓巳さんは聴覚に障害がある人たちのデフサッカーの日本代表。スキルを生かして行われているのが営業社員向けの手話教室。これまでアプローチの機会が少なかった聴覚に障害のある顧客を獲得することを期待している。