日本時間きょう深夜に迫ったパリ五輪の開会式。史上初めてスタジアムの外で開催されるため、フランス・パリ市内は厳重な警備となっている。パリ五輪では、開会式がスタジアムの外で行われるなど警備が広範囲に及ぶため、期間中、警察や憲兵、民間警備員など、およそ8万人が動員されている。軍隊も招集される一方、パリには軍事施設がないため、公園を利用して巨大な仮設キャンプがつくられた。兵士15人が泊まれる仮設キャンプの部屋の中には簡易ベッドと隊員のロッカーが置かれていて、兵士は五輪期間中、ここで生活を送る。兵士4500人の拠点となり、市街地や競技会場周辺のパトロールなどを行う。開会式は、日本時間土曜日の午前2時半から始まり、セーヌ川を使って6kmにわたる水上パレードを実施。およそ120人の国家元首や政府首脳らが出席する予定で、30万人の観衆が訪れると見込まれている。パリ五輪は、206の国と地域の1万500人の選手が32競技・329種目で競いあう。