廃棄予定などの訳あり食品を原料に作られたクラフトビール「Iyokan Juicy IPA」がきょう発売された。原料は規格外のパンの耳と愛媛の伊予柑。パンの耳は“モルトの一部”の代替として使用され、伊予柑の皮や果汁は風味や香りを産むために採用されている。手掛けたのは業務用パンなどを製造する神奈川県の老舗ベーカリー「栄屋製パン」。使われないパンの耳が一日約400キロあるが、今回のモルトとしての利用で約20キロがアップサイクルされるという。今後は伊予柑以外にも新たな商品開発につなげたいとしている。栄屋製パン・吉岡謙一専務は「廃棄予定の食品は捨てるしかないのかというところに立ち返りたい」などと話した。
