カンボジア・プノンペンから中継。鈴木記者は「次の総選挙の前哨戦とされる地方選挙を2年後に控え、政権は国内のみならず弾圧を逃れ海外を拠点に活動する人たちの発言についても監視を強めている。政権の若返りは進んだ形だが、外交筋は取材に対して、今もフン・セン氏を中心に親世代の影響力が大きく、事実上の院政が続いていると話していた。ただ国民の多くは政権を支持していて、街頭取材をすると国土の開発や経済成長を推し進めてきたフン・セン氏の根強い人気を感じた。欧米が弾圧に懸念を示す中、この10年余りカンボジアが関係を強めてきたのが中国。人権問題に口出ししない中国の巨額の援助や投資がカンボジア経済を支えてきた。首都プノンペンでは去年、習近平大通りが落成するなどフン・マネット政権も親中路線を継承。カンボジアに深く関わってきた日本としてはフン・セン氏との良好な関係を活かしてカンボジアの国民の幅広い声が反映される民主主義の実現を促していく必要があるとみられる」など伝えた。