五明三佳さんが目指すのはヘチマでプラスチックを削減する未来。浜松市で1年半前から市の補助事業として、ヘチマ栽培に取り組んでいる。きっかけは母親の勧め。ヘチマのスポンジを使えば、細かいプラスチックが排水から流れていくのを防ぐことができると知った。市民に呼びかけ、ヘチマを育てる“つくり隊”と暮らしで使用する“つかい隊”を募集。種や苗を配り、収穫したヘチマでスポンジの作り方を教える。浜松市は明治時代には国内最大のヘチマの産地だった。当時は船や機械を洗う素材として欧米などに向けて輸出もされていた。地域の特産品として復活させるため、地元のボーイスカウトや自治体など、88団体と協力して活動の幅を広げている。日差しを遮るヘチマのグリーンカーテンを使って冷房に頼り切らない暮らしの提案も始めた。