イスラエルとイランが今月互いに相手を軍事攻撃し、報復の応酬となっている。出川展恒解説委員が「激しく敵対するイスラエルとイランだが互いに相手の本土を攻撃したのは初めてで、一つ間違えれば戦争に発展しかねない。その一方で両者とも相手側に大きな人的被害が出ないよう最新の注意を払っているよう。イランは今月1日、シリアにある大使館が攻撃されたことの報復として、13日、ドローンやミサイルなど300発以上を発射したが、イスラエル側の被害はごく限られたものだった。また19日、イラン中部の空軍基地の近くで爆発が起きたものの死傷者は出ていないとイラン側の報道は伝えている。米国の報道によると核施設を守るための防空システムが被害を受けたという。イランもイスラエルもそしてイスラエルを強力に支援する米国も、事態がさらにエスカレートし戦争に発展することは避けたいと考えている。この後攻撃を行わなければ、事態は収束に向かっていくかもしれない。ただし、イランが中東各地で支援してきたイスラム武装組織の動向、そしてイスラエルがガザ地区南部のラファヘの地上作戦に踏み切るかどうかなど、事態を一気に悪化させかねない懸念材料もある」とスタジオで述べた。