先月公表の国家安全保障戦略で、モンロー主義のトランプ大統領版「ドンロー主義」が初めて示された。文書にはアメリカの国力と優位性の回復が記されていた。アメリカ周辺を縄張りとみなし、自国の影響下に置くというもの。1期目のトランプ政権でベネズエラ政策を担った元高官は、トランプ大統領にとって西半球はアメリカの国家安全保障、鉱物資源へのアクセスの点で極めて重要と考えていると話した。中南米では中国とロシアが存在感を示している。中国はペルーに自国資本の港湾施設を建設。ロシアはリチウムの生産協定を中国と共同でボリビア政府と結んだ。ベネズエラは石油を中国に重点的に輸出し、ロシアからは防衛装備の支援を受けるなど軍事分野での協力を加速させている。専門家は、トランプ政権には中国ロシアなどの影響をベネズエラから排除する狙いがあったと分析している。
