先月29日、タイの憲法裁判所はカンボジアとの国境問題をめぐり、タクシン元首相の次女である首相のペートタン氏の解職を命じ、現職首相が失職する事態となった。きょう議会下院で首相を指名する投票が実施され、タクシン派と対立する保守派の野党党首であるアヌティン氏が新首相に選出された。約2年続いたペートンタン氏率いるタクシン派「タイ貢献党」中心の連立政権から政権交代することとなった。少数与党による連立政権となる見通しで不安定な政権運営が強いられる可能性がある。タイ入館当局はタクシン元首相がきのうプライベートジェットでタイを出国したと明らかにした。タクシン氏は9日の裁判に出廷するため8日までに戻ると主張している。地元メディアは国外逃亡した可能性があると報道した。