米中両政府はバイデン大統領と習近平国家主席が電話で4ヶ月半ぶりに首脳会談を行ったと発表した。ホワイトハウスは声明で協力分野や立場に違いがある分野を含めて率直かつ建設的な議論を行ったとした。アメリカ側の発表によるとバイデン大統領は来月頼清徳政権が発足する台湾をめぐり、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調したということ。一方中国外務省によると、習主席はこれに対し”台湾独立勢力の分裂活動と外部からの支持をわれわれは放任しない”と延べてけん制した。また、バイデン大統領は会見で南シナ海の海域で中国海警局の船がフィリピンの船に放水しけが人が出ていることなどを踏まえて法の支配と航行の自由の重要性を強調したとしている。アメリカ財務省は今回の首脳会談に続きイエレン財務長官が今月3~9日の日程で中国を訪問すると発表し、バイデン政権高官はブリンケン国務長官も数週間以内に中国を訪問する予定だとしている。バイデン政権は米中の対話を維持し関係の安定化を図りたい考え。