ロシアのプーチン大統領はきょうから2日間の日程で北朝鮮を国賓として訪問し、キムジョンウン総書記との首脳会談に臨む。きょう付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」には外国の首脳としては異例となるプーチン大統領の寄稿文が掲載され、この中でプーチン大統領はウクライナへの軍事侵攻を一貫して支持している北朝鮮の姿勢を高く評価した。そして「朝鮮の友人たちが数十年間続く米国の経済的圧力や軍事的脅威にもかかわらず国の国防力などを強化する事業で巨大な成果を上げている」と称えた。そのうえで「われわれは共同の努力で両国の協力をより高い水準に引き上げ、われわれの自主権を強化する」などとして、米国に対抗してロ朝関係を幅広い分野でさらに強化したい考えを強調した。また労働新聞はプーチン大統領の訪朝を熱烈に歓迎するとした社説で「両国は米国と追従勢力の無分別な策動に対処し自衛力の強化に力を入れながら戦闘的な連帯性を強化している」としている。一方、米国は懸念を示した。米国国防総省のシン副報道官は「ロシアが武器の支援を得ようとしているのは目に見えている」と指摘し、ウクライナ侵攻に使う武器の調達が目的だという見方を示した。