第2次トランプ政権発足後初の閣議が行われ、政府効率化省を率いる特別政府職員のイーロン・マスク氏が、連邦政府の古いコンピューターシステムの改革を進めることなど無駄の削減の必要性を強調した。マスク氏は、政府の年間の支出の約15%に当たる1兆ドルを削減できると主張した。ただ足元ではほころびも。政府効率化省に勤務していた技術系の職員ら21人が一斉に辞職し、マスク氏の強引な手法に抗議の意思を示した形。マスク氏は他にも230万人を超える連邦政府の職員全員に「業務の成果を報告しなければクビだ」と通告し、複数の省庁が職員に回答しないよう求めるなど混乱が広がっている。トランプ大統領は、政府効率化省のもとで更なるコスト削減を進めるように各省庁に求める新たな大統領令に署名した。