天皇陛下はきのう午後、皇居・生物学研究所脇の水田で、うるち米のニホンマサリと、もち米のマンゲツモチ、合わせて20株の稲刈りをされた。皇居での稲作は昭和天皇が始めたもので、上皇さま、天皇陛下へと引き継がれた。側近によると陛下は、今年は、ことに厳しい暑さの中で農業に従事する人たちを労う気持ちがあり、各地で収穫が行われるよう願われているという。陛下はたわわに実った稲を手に取り、カマで手際よく刈られていた。稲は陛下自ら4月に種もみをまき、5月に田植えをされたもので、今年も暑い日が続いたものの稲の作柄に影響はなく、平年通り順調に育った。陛下が収穫された稲は宮中祭祀などに使われる予定。
