アメリカ・トランプ大統領が全ての国に一律10%の関税を課し、国ごとに税率を上乗せする相互関税を発表し、世界が反発している。カナダ・カーニー首相はアメリカ製の完成車に25%の報復関税を表明。カナダで生産を維持する自動車メーカーを支援すると述べ、「関税が撤廃されるまで戦う」と強調。フランス・マクロン大統領は、国内の企業トップらと会談し、関税への対抗措置として企業にアメリカでの投資停止を要請した。企業も反応。自動車大手・ステランティスは、カナダとメキシコの2工場で生産を一時停止すると明らかにした。これに伴いアメリカやカナダで働く従業員5000人以上が一時解雇される。スウェーデンの自動車大手・ボルボカーは、アメリカ・サウスカロライナ州の生産を増やす方針を示している。