奈良・興福寺にある猿沢池では、特定外来生物のカダヤシが繁殖中。特定外来生物とは、生態系などへの悪影響が懸念される動植物のこと。現在は159種が指定され、許可なく飼育・販売すると違法。カダヤシはメダカに似ているため飼育する人が多く、06年に特定外来生物に指定。これの増殖により在来種のミナミメダカは減少し絶滅危惧種に。カダヤシは繁殖力が高く、攻撃性が高いことが特徴。戦後、興福寺により金魚を放流する「放生会」が毎年行われてきた。これに乗じて金魚など放流されるようになり、カダヤシも放流されたと推測される。3年前からは放流中中止に。