ワイドスクランブルでは今週1週間、「未来をここからプロジェクト」の一環で、新たな未来を見据えた取り組みを行うSDGs企画を伝えている。5日目のきょうは山梨県で「村まるごとホテル」をコンセプトに観光に取り組む村を取材した。山梨県小菅村はかつて林業や養蚕業が盛んだったが、人口は減少し現在は約600人となっている。深刻な過疎化が進む中、村の自然と文化をありのまま残そうと奮闘している人たちがいる。小菅村出身の降矢拓磨さん(26歳)が番頭として働く2019年に開業した「NIPPONIA小菅源流の村」。降矢さんは過疎化と空き家問題に取り組むホテルの姿勢に心を動かされ、大学卒業後に小菅村に戻ってきたという。客室は日本の伝統的な家屋が利用されていて、リノベーションして造られている。食事も村の食材を“ありのまま”、とれたてを使った四季折々の料理を味わえる。“村が丸ごとホテル”という大きな理由は「働くスタッフ」。小菅村で生まれ育った69歳の細川春雄さんは「JR大月駅からホテルまでお客様の送迎を担当しています」とコメント。村民がホテルの運営に関わっていた。ほかにも村民の佐藤英敏さん(70歳)は村の自然などを案内している。「道の駅こすげ」や温浴施設「小菅の湯」など周辺の施設との相乗効果も発揮。22万人の観光客が訪れるまでになっている。小菅の湯・村上伸哉支配人は「いろいろな人が来て、我々住民の雇用の場にもなる」、小菅村教育委員会・松本七海さんは「県外の人や外国人が来て、すごく活発な村になったなという印象があります」とコメントした。小菅村はまた新たなプロジェクトを進めているという。廃業した旅館を改装し、ゲストハウスやカフェが併設された施設の開業を目指しているという。
