今月11日にデンマークの自治領グリーンランドで自治議会の選挙が行われ、デンマークからの独立に慎重な立場をとる中道右派の民主党が第1党に躍進した。次いでデンマークからの早期独立を目指すナレラクが第2党となった。一方、エーエデ首相率いる与党・イヌイット友愛党と連立政権を組んできた進歩党は大幅に支持を減らした。第1党となった民主党のニールセン党首は他の党と連立協議を進める方針だが、第2党のナレラクはアメリカとの安全保障や経済面での協力に前向きな姿勢を示していて、連立の枠組みが島の取得を目指すトランプ政権との向き合い方を左右するとみられる。