米露会談の最新情報をモスクワから中継で伝えた。会談終了後、ロシア大統領府のウシャコフ大統領補佐官は「今回、妥協には至らなかった」と明らかにした。会談では領土問題などを中心に話し合われたが、会談に先立ってプーチン大統領はウクライナ東部・ドンバス地方をロシア領だと国際社会が容認しろという厳しい条件を突きつけていた。今回の会談は交渉というよりロシアの要求を一方的に伝える、トランプ大統領に対してもっとゼレンスキー大統領に圧力をかけるようロシア側が迫る意味合いの強いものだった。来年のプーチン大統領のカレンダーには「ロシアは何事をも恐れない国だ」「われわれの成功と勝利こそがロシアの未来だ」といった言葉が並んでいる。関係者によると、プーチン大統領は目標を変えず、一切譲歩する気配はない。ゼレンスキー大統領の側近の汚職問題が深刻化していることもあり、プーチン大統領としては今こそウクライナに圧力を強めるチャンスだと捉えているとみられる。ロシア国内では一部の帰還兵が起こした事件が社会問題になり、停戦となったら大混乱が起こるのではと懸念している。きのうのプーチン大統領の「ヨーロッパと戦争をする準備がある」といった発言も注意して見ていく必要がある。
