USスチールの経営改善のためにも、アメリカ・トランプ大統領がもう一つ強調したのが関税措置。アメリカに輸入される鉄鋼製品やアルミニウムに、25%の追加関税を課すことを10日に表明すると明らかにした。アメリカが鉄鋼製品を輸入している国のランキングでは、1位・カナダ、4位・韓国とアメリカの同盟国も上位に並んでいる。日本は6位。第1次トランプ政権以降、鉄鋼各社は現地生産を増やすなどの対応を進めていて、影響は限定的と見られる。順調なスタートを切ったように見えた日米首脳会談だが、USスチールの買収計画について、日本製鉄側は今後どうトランプ大統領と協議に臨むのか。日米両国は互いに国益に沿う協力関係を構築できるのか、先の読みにくい展開が続きそう。