日本では白タクとして禁止されているライドシェア。しかし兵庫県養父市では、公共交通機関不足などにより、5年前から国家戦略特区の制度で特別に認められている。背景にあるのは深刻なタクシーのドライバー不足。タクシードライバーは、今年3月末時点でコロナ禍前の2019年と比べて2割以上減少。さらに都市部や観光地の需要が増加し、全国的にタクシー不足が深刻化している。この問題解消のため、政府がライドシェアの導入を検討している。ライドシェアを体験した河野大臣は「解決しなければならない喫緊の課題だと思っているという。大臣を乗せたドライバーの男性は、普段は畳職人として働く傍ら、月に30件ほどライドシェアのオーダーを受けているという。運転前には、テレビ電話での体調管理とアルコールチェックが求められている他、安全性の面から車のメンテナンスも欠かせないという。しかしライドシェアに対しては、安全性の問題や事故時の責任などの懸念が指摘されていて根強い反発もあり、現職閣僚からも反対の声が上がっている。今日行われた政府のオンライン会議で、タクシー業界からはタクシーは法的に沢山の縛りがあるのでまずこれを解除してもらいたいなどと述べた。政府は年内に実現に向けた具体策を取りまとめたい考え。