東京湾アクアラインを望む千葉県木更津の海。潮干狩りでも有名で昔から豊富な魚介が地域を潤してきた。この海でのりの養殖やあさり漁をしている漁師・石川金衛さん。今、イボキサゴが大量に繁殖しあさりなどほかの貝を駆逐している。しかしこの貝の味が愛されていた時代があった。千葉市若葉区にある日本最大級の貝塚加曽利貝塚。は、およそ5000年前縄文人が食べたもの、使った道具などがたくさん埋まっている遺跡。2メートル以上積み重なった無数の貝の9割近くがイボキサゴ。千葉の縄文人が愛したイボキサゴ。その味を現代によみがえらせようと取り組む人たちがいる。千葉市内15の飲食店が加わる縄文グルメ推進委員会ではイボキサゴのだしを使いラーメンやもんじゃ焼きそしてイタリアンまでさまざまなメニューを開発。イボキサゴのだしは、千葉県君津市の小中学校で給食にも使われているという。