韓国はK-POPなどで存在感を増す一方格差の拡大や貧困が大きな課題となっている。韓国の貧困率は2021年時点で14.8%とOECD(経済協力開発機構)加盟29か国の中で7番目の高さとなっている。そんな中ホームレスワールドカップがこの秋韓国で開催された。大会出場をきっかけに人生を取り戻そうとあゆみを進める人達を取材。ホームレスワールドカップは38の国と地域から路上生活者・施設で育った若者、難民認定を求めている人など約450人が参加。大会を自立へのきっかけや貧困問題の啓発を目指す。韓国チームの応援に駆け付けた2010年大会に出場のオ・ヒョンソクさんは大会をきっかけに自立したひとり。路上生活から抜け出せずにいたオさん、14年前炊き出しで偶然手にとったチラシをきっかけに路上生活者の自立を支援する雑誌の販売員をはじめた。公共賃貸アパートに入居し自らの収入で家賃を支払っている。今後はボイラー技士の国家資格を取得し新たな仕事に就くことを目指している。