大手企業を2年ほどで退職した中根千晶さんは「定時で帰れること自体は非常に満足度が高かったけれど、なんとなく漠然とした不安があった」という。退職理由は将来への不安が大きくなったから。大学時代、ラクロス部をマネージャーとして切り盛りしてきた中根さんは、部員の性格や状態に応じて、掛ける言葉を買えるなど、チームの成長を第一にして行動してきたという。社会人としても第一線で活躍したいと考えていたが、働き方改革の進む職場で戸惑い位が。業務の負担を調整してくれる環境に次第に焦りを感じてきたと言う。成長している実感を得たいと、仕事終わりに筋力トレーニングを始めた。それでも気持ちは収まらず、中根さんは2年前外資系へ転職した。ランスタッドの中根千晶さんは、個人での実績がまず大きく問われる会社なのでそれがプレッシャーとなる部分は正直あるけれど、本当に数字が出ていれば認められる環境なのですごく成長できているなと思いますと話した。働き方改革が進んだ職場をぬるいと感じ退職を考える若者が少なくないと指摘するのは、リクルートワークス研究所の古屋星斗さん。自分の職場がゆるいと感じている若手にいつまで会社で働き続けたいかを聞くと、6割近い人が3年ほどでの退職を想定している可能性が判明。