- 出演者
- 広内仁 斉田季実治 佐藤真莉子 星麻琴 吉岡真央
オープニング映像と挨拶。
晴れ渡り、猛烈な暑さになったかと思えば。一気に道路を冠水させるほどの突然の雨。変化が激しい天気が続いているが、関東甲信と東海では、きょう梅雨明けが発表された。残る地域も次々と梅雨明けが発表されそうだが、来週は10年に一度程度の暑さになる可能性もある。梅雨明けが発表された関東甲信と東海。愛知・名古屋市では、最高気温が35.9℃の猛暑日になった。長野・天竜川では、涼を求めて急流をボートで下るラフティングを楽しむ人の姿が見られた。運営会社・平澤正義主任は「やっと(夏が)来た」と話す。ことしの梅雨、やはり例年とは違うと感じたよう。きょう梅雨明けが発表されたのは、関東甲信と東海。関東甲信の梅雨明けは、平年と比べて1日、去年と比べて4日、それぞれ早くなっている。東海は平年より1日早い一方、去年より2日遅い梅雨明けとなった。ことしは梅雨入りが記録的に遅かった一方で、梅雨明けは平年とほぼ同じだったため、梅雨の期間は平年よりも短くなった。この梅雨の影響、野菜の仕入れにも影響が出ている。東京・杉並区で青果店を営む眞垣明美さんは「生育が悪いから大きいトマトがない。キャベツも大根も欲しいだけの数が入らないから空いている」などと話す。店によると、梅雨の間も気温が高かった影響で、一部の野菜の生育が悪く、仕入れ量がいつものこの時期の2割〜3割ほど少ないという。斉田気象予報士が予想最高気温などを解説した。
岐阜・多治見市では、きょう全国で最も高い36.5℃を記録。食べて暑さを乗り切りたい。需要が高まるのがうなぎ。土用のうしの日を前に、うなぎに感謝する神事が行われた所もあれば、かば焼きの工場では出荷がピークを迎えている。関東や関西をはじめ各地に出荷される。山形・尾花沢市では、出荷が始まったばかりの特産のすいかが給食に登場。お年寄り・乳幼児は熱中症にかかりやすいため家族など周りの人も配慮が必要。
円相場が大きく動いている。今月に入って1ドル160円台〜161円台で推移していたのが、一転、先週から円高が進み、一時1ドル155円台半ばまで値上がりした。現在の円相場は、1ドル156円46銭〜47銭となっている。なぜ円高が進んでいるのか。背景には日米の要人の発言をはじめ、さまざまな要因が指摘されている。きょうの外国為替市場は円高が進んでいる。これから海外に向かう人たちは、この状況をどう受け止めているのか聞いた。きょうの東京外国為替市場、円相場は一時1ドル155円台半ばと約1か月ぶりの水準まで値上がりした。一方で、日経平均株価は半導体業界の先行きへの警戒感や、円高が進んでいることを背景に輸出関連やハイテク関連の銘柄に売り注文が広がり900円以上値下がりした。
円高が進んだのはなぜなのか。市場関係者は大きく2つの要因を指摘。1つ目はきのう相次いで報じられた日米の要人の発言。米国・トランプ前大統領はメディアのインタビューで「強いドルと弱い円、弱い人民元で米国は非常に悪い立場にある」と述べ、ドル高の是正を示唆。トランプ前大統領は過去、円安ドル高に対して「米国にとって大惨事」とSNSで投稿したこともあり、11月に大統領選挙を控える中、その発言が注目されている。さらに河野デジタル大臣や米国の中央銀行に当たるFRB(連邦準備制度理事会)の高官も、それぞれの国の金融政策について発言。河野大臣は「日銀の利上げの必要性」。FRB高官は「米国の利下げの時期が近づいている」などと発言している。これらを受けて外国為替市場では、ドルを売って円を買う動きが強まり円高ドル安が進んだと考えられている。専門家はとりわけトランプ前大統領の影響力の大きさを指摘。三井住友銀行・鈴木浩史チーフ為替ストラテジストは「今後何が起こるかを市長参加者も注目している状況」と説明。円高が進む要因の2つ目が市場介入への警戒感。先週からの円相場は11日に4円以上円高方向に動き、翌12日には急速に円高方向に振れる場面があった。市場では2日続けて政府日銀による市場介入が行われたのではないかという見方が広がっている。11日、アメリカでは消費者物価指数が発表され、市場予想を下回っていたため円相場がそもそも円高方向に振れていた。専門家はその直後に市場介入が行われたと見られることがサプライズだったと指摘する。三井住友銀行・鈴木浩史チーフ為替ストラテジストは「円高に進む中でも為替介入が入ったことは、一定の心理的な重しになっていると思う。いつ為替介入があってもおかしくないといったような一定の警戒県は残り続けている状況」と説明。今月30日、31日には、日銀とFRB(連邦準備制度理事会)が金融政策を決める会合を開く。当面は日米それぞれの金融政策の動向が注目されると専門家は分析している。
アメリカの大統領選挙に向けた野党共和党の党大会。3日目は副大統領候補に選ばれたバンス上院議員が指名受諾演説を行った。39歳と若いバンス上院議員はベストセラー作家でもある。バンス上院議員は、演説でかなりの時間を割いて自身の生い立ちを語り、自分は貧しい家庭が多い地域で育ったとして「薬物依存の母に代わり、祖母が育ててくれた。母もこの場にいる。10年薬物をやっていない」と語った。依存症を克服した母親が会場に来ていることを伝え「来年1月で薬物をやめて正式に10年。トランプ大統領がOKならホワイトハウスでお祝いをしよう」と呼びかけた。一方で政策については「安全保障では同盟国にただ乗りはさせない」として、世界の平和を守るため、さらなる負担を求めるなどトランプ前大統領が掲げる米国第一主義をともに強く推し進めていく考えを強調。また「国内の製造業を保護することで、労働者を守っていく」と訴えた。共和党大会最終日のあすは、トランプ前大統領が指名受諾演説を行う予定。一方、バイデン大統領は新型コロナウイルスへの感染が確認され、選挙集会などの出席を取りやめる事態となっている。さらに米国メディアなどの世論調査で、民主党支持者の約3分の2が「バイデン大統領は選挙戦から撤退し、党が別の候補を選ぶべきだ」と回答(AP通院とシカゴ大学の調査)。不満や懸念が高まっていることがうかがえ、民主党側も目が離せない状況。
堀井学衆議院議員の事務所などを、東京地検特捜部が公職選挙法違反の疑いで捜索した。堀井議員は自民党を離党した。特捜部は、違法な寄付の疑いがある香典などの原資や、事務所内の資金の流れなどの解明を進めるものと見られる。捜索を受けたのは、衆議院第二議員会館にある堀井議員の事務所と議員宿舎、それに北海道登別市にある地元事務所と自宅。関係者によると、堀井議員は2年ほど前、みずからが参列しない通夜や葬儀で、選挙区内の人に複数の秘書や家族を通じてたびたび議員名義の香典を渡していた疑いがある。公職選挙法は、政治家本人が参列してその場で渡す場合を除き、選挙区内の人に香典を渡すことを違法な寄付に当たるとして禁じている。選挙区内に住む60代の男性は、取材に「かつては“葬儀などに足しげく通う人”という印象があったが、前回の選挙で小選挙区で敗れたあと、活動のしかたが大きく変わった」と話し、「浮動票、若年層の票を取り込もうと、SNSの情報発信に注力していった。代わりにつあの姿をよく見かけた」と語った。堀井学衆議院議員は選挙区内で枕花も贈っていて、違法な寄付は合わせて数十万円分になる疑いがあるということだ。堀井議員は新聞のお悔やみ欄の情報などをもとに葬儀の日程を把握し、地元を離れているときも香典を渡す相手や金額について、秘書などからLINEで報告を受けたり、指示したりしていた。今回の疑い、特捜部は、自民党の派閥の政治資金を巡る捜査の過程で把握したと見られる。堀井議員は、自民党安倍派からキックバックを受けた2000万円を超えるパーティー収入を、収支報告書に記載していなかった。関係者によると、キックバックされた資金は、地元事務所でほかの資金と一緒に管理され、事務所の運営費などに使われていたという。特捜部は、香典などの原資や、事務所内の資金の流れなどの解明を進めると見られる。堀井議員は、強制捜査が始まったあと自民党を離党した。堀井議員の事務所は「検察の捜査には全面的に協力していく」としている。
現在の最低賃金の全国平均は、時給1004円。最低賃金をどこまで引き上げるかを議論する、厚生労働省の審議会が開かれた。最低賃金に近い給与で働く人の割合を、年代別に示したグラフを紹介。10代、20代とともに多くなっているのが、60代、70歳以上の高齢の世代。高齢者の生活にも影響を及ぼす最低賃金はどうなるのか。全国平均より低い最低賃金900円の山形県。最低賃金で働く男性を取材。定年退職後、介護関連の施設でパートとして週6日働いているが、限られた時間のため、月の手取りは5万円ほど。年金も受給しているが、食費や光熱費などを支払うと手元にはほとんど残らない。男性は「年金だけではきつい。生きることはできるが、生きているだけ」と語った。いま家計を圧迫しているのが物価の上昇。なるべく値引きされた品を選んで、食事は自炊。趣味の映画鑑賞も控えて、節約している。今後も年金の支給額は増えないと見込まれる中、持病があり、これ以上長い時間働くことも難しいのが現状。男性は「全国の格差をなくす、そこまで頑張ってほしい」と語った。最低賃金に近い給与で働く高齢者は少なくない。総務省の労働力調査によると、65歳以上の働く高齢者は増え続けていて、去年は過去最多の914万人となった。最低賃金に近い人の割合を年代別に示したグラフによると20代前半までの若年層が特に高く、それ以降は減っているが、60代を境に再び高くなっている。厚生労働省の調査では、おととしの高齢者世帯の平均所得は年金や賃金を含めて304万9000円で、そのほかの世帯の半分以下にとどまっている。高齢者世帯で生活が苦しいと回答した世帯は前年より10.7ポイント高い59.0%に上り、統計を取り始めた1986年以降で最も高くなった。こうした厳しい実情は、最低賃金が全国で最も高い1113円の東京でも聞かれた。中小企業の中には、大幅な引き上げに慎重な見方もある。300人余が働く埼玉県の総菜メーカー。原材料や資材の高騰が重くのしかかっている。会社では毎年、時給を引き上げているほか、この春には人材確保のため、正社員の賃上げも実施。人件費の負担が増えている。作業の効率化のほか、商品の値上げなど、価格転嫁も進めてきたが、これ以上の転嫁は難しいという。総菜メーカー・栗田美和子社長は「人件費・光熱費が上がった。値上げさせてください”とは言いづらい。でも上げないとみんなの生活が困ってしまう」と語った。今年度の最低賃金について議論する厚生労働省の審議会が行われた。労働者側は物価高が続き「労働者の生活が厳しさを増している」などとして、全国の半分程度の都道府県で時給1000円を超えるために、現在1000円以下の道と県を中心に67円の大幅な引き上げを求めた。これに対して、企業側は「コスト増加分を価格転嫁できない企業が相当数あり、従業員30人未満の企業の賃上げ率が2.3%と、十分な賃上げができていない」として、大幅な引き上げには慎重な姿勢を示した。具体的な引き上げ額は示さなかった。注目される最低賃金の引き上げ。専門家は、企業への影響を検証する必要があるとしたうえで、働く高齢者の視点も重要だと指摘。リクルートワークス研究所・坂本貴志研究員は「労働市場を整えていくことで、年金が少し下がったとしても、高齢期にも安心して暮らせるような環境を整えていくことができると思う。最低賃金もそういった観点で今後、引き上げを考えていく必要があるのでは」と述べた。最低賃金の議論は、来週まで行われ、全国の目安が決まる見通し。春闘の流れを受けて、最低賃金も、過去最大となった去年を上回る引き上げとなるかが焦点。
「20億年前の玉手箱を開けるような発見」との声も上がるほどのロマンあふれる瞬間に、NHKのカメラが立ち会った。発見は生命の歴史に関するもの。これまで人間、恐竜、魚類、植物と、過去をさかのぼって研究されてきたが、よく分かっているのは5億年ほど前まで。ただ生命が誕生したとされるのは40億年前。この間は未知の領域ともいわれてきた。今回、この未知の領域で新発見かもしれない。20億年前のある生物が生きた状態で発見された可能性がある。衝撃の発見をしたというのは、東京大学理学部・鈴木庸平准教授。生命の始まりについて長年研究を続けてきた。事の発端は5月。南アフリカでのことだった。世界各国から研究者が集い、地下深くの岩石を掘削。地層の構造を明らかにしようというプロジェクト。鈴木教授は、地下の微生物の研究のエキスパートとして参加。地下の岩石の中に、はるか昔の微生物が眠っているのではないかとにらんだ。掘削を行ったのはブッシュフェルトと呼ばれる地帯。20億年前の痕跡をとどめている地球上で極めて特殊な性質を持つ場所。今から20億年前、地下の高温のマントルが上昇。巨大なマグマだまりが地表近くにまで現れた。その後、マグマが冷えて固まっていく過程の中で、微生物が閉じ込められた可能性があると鈴木教授は考えた。採取されたのは20億年前の岩石。日本に持ち帰って詳細な分析を実施。本当に微生物はいるのか。顕微鏡で岩をのぞいてみることに。薬剤を投入。緑色に光れば、微生物がいるという証し。微生物を発見した鈴木教授は「微生物の集合体として岩の隙間に住み着いている。いなかったらどうしようとばかり考えていたのですごくよかった」と喜びの表情を見せた。さらに特殊な装置で分析したところ、DNAを含んだ細胞の中から生きた生物が作り出すたんぱく質が検出された。つまり微生物が岩の中で、今も生きている可能性が出てきた。鈴木教授は「ほぼ20億歳といっても間違いじゃないと思う。生物界にとっては天と地がひっくり返る発見になる」と語った。鈴木教授は、今回の発見について論文に発表するとともに、ほかの専門機関などと共同でこの微生物の培養やゲノム解析を行う予定。
取材をした寺西源太記者がスタジオ解説「生命の起源について、どこでどのように誕生したのかということは実はよく分かっていない。その手がかりとして化石などがこれまで使われているが、よほど保存状態がよくないとDNAを読み取ることができない。今回見つかった微生物は生きていると見られるため、DNAやゲノムを解析することが可能」「20億年前の生物を分析することができれば、当時の生物が例えばどうやって呼吸をしていたのか、もしくは何を食べていたのかといった生息環境がまず分かるかもしれない。これまでは現在の生物や化石などから、40億年前の生命の誕生ってどうやって出来たのかなと推測していたが、20億年前の生きた生物の情報がもし手に入れば、生命誕生の真相に迫る重要な手がかりになる。生命の起源などが専門の東京工業大学・藤島皓介准教授は“本当に20億年前の微生物かを確かめるためには今後ゲノムを解析する必要があるが、それによって同時に遺伝情報も明らかになり、どのような進化の歴史をたどってきたのかが分かる”と今後の研究に期待を寄せていた」。20億年生き続けていることは本当にありえるのか?の質問には「地下の岩の中には、水と反応することによって、微生物の餌となる水素とかメタンといったものを生成するものがある。それを食べて微生物が長期間、生き続けられることがすでに知られている。とはいっても、地下の環境、餌も限られている。微生物も普通は分裂とかする。恐らく分裂も極力抑えてエネルギーの消費を抑えて、じーっと長い年月を過ごしてきたものと考えられる。今回の微生物は20億年前から生き続けてきた可能性が高いと鈴木教授は話していた。生命の誕生の場という議論は、実は地下ではないかというのが、いま世界で注目し始めている。地下の岩石に住む微生物の研究は、まだまだ新たな発見が期待できそう」などと報告した。
中国共産党の重要会議「三中全会」が閉会した。中国の国営メディアは、閉会後、討議の内容を総括したコミュニケを伝えた。この中では習近平国家主席が掲げる改革の全面的な深化と、独自の発展モデルを意味する「中国式現代化」を推進する方針を決定したとしている。今後進める改革として、国有企業とともに民間企業の発展を支援し、公正な市場競争を確保することや「新しい質の生産力」を推進するためのシステムの改善などに力を入れることなどを挙げている。2029年の建国80年までに改革の任務を完成させるとして、今後5年で一連の改革を完了させるという新たな目標を打ち出した。一方、会議では去年、国防相を解任された李尚福の党籍をはく奪。外相を解任された秦剛については、党の幹部である中央委員の解任を決定。
南太平洋の18の国と地域の首脳らを東京に招いて開かれた太平洋島サミット。きょう首脳宣言を採択して閉幕した。気候変動など共通の課題に協力して取り組むことに加え、中国の海洋進出などを念頭に、力による一方的な現状変更の試みに強く反対することが明記された。岸田首相は「未来に向け、ともに愛有無決意と具体的な道のりを示すことができた」と述べた。
全国各地の天気を伝えた。関東甲信・東海で梅雨明け。
パリ五輪の開幕まであと8日。フランス・パリ郊外には大会期間中、選手などが滞在する選手村がオープンした。TEAM JAPANと書かれた横断幕、今大会に向けた日本選手団のコンセプト「一歩、踏み出す勇気を。」が掲げられている。大会期間中、約1万4000人が滞在する予定。早速、各国や地域の選手などが続々と選手村入りした。
サッカー男子の日本代表は本番前最後の強化試合。U−23強化試合:日本1−1フランス。引き分けた日本は、いよいよ1週間後五輪初戦を迎える。男子日本代表・藤田譲瑠チマ主将は「一人一人が全力を出して、チームのために戦うことができれば結果は見えてくる」と語った。大岩監督も「しっかり選手のコンディションを整えて、1週間後の初戦に臨みたい」と話していた。
卓球日本代表がフランスへ向けて出発。選手たちが意気込みを話した。羽田空港に姿を見せた日本代表の選手たち。出発前のセレモニーでは、寄せ書きが書かれた日の丸の旗を受け取った。卓球は大会2日目の今月27日にから行われ、現地で合宿を行ったあと大会に臨む。早田ひな選手は「すべて出し切れるように」。平野美宇選手は「一戦一戦血症の気持ちでやっていくのが目標」。張本智和選手は「すべてがパリのためだと思う。自分、仲間を信じてあとはやるだけ」とコメント。
柔道男子100キロ超級・斉藤立選手は「パリ五輪では背負ったものすべてをぶつける」と語った。斉藤選手は、父親の仁と、日本の柔道史上初めて親子2代での金メダル獲得を目指す。この春卒業した大学の壮行会に出席。応援団からエールを送られ、パリでの活躍を誓った。斉藤選手は「金メダルを国士舘大学に持ち帰りたい」と語った。
陸上男子110mハードル代表・村竹ラシッド選手は「緊張“4”、楽しみ“6”」と語った。竹村選手が練習を公開。去年9月に、日本記録に並ぶ13秒04をマークした22歳は、初めての五輪に挑む。24日に日本をたち、現地での合宿を経て、本番に向う。竹村選手は「目標は決勝進出とメダル獲得」と語った。
パリ五輪自転車トラック種目代表・太田海也選手。五輪の自転車で日本選手初の金メダル獲得が期待される24歳だが、実は競技を始めて僅か2年余。武器は爆発的な瞬発力。ことし2月の国際大会。世界の強豪を一瞬で抜き去り、優勝をつかんだ。ともとはローイング競技に励み、高校時代は総体で全国優勝するほどの実力だった。ローイングで五輪出場を目標に大学に進んだがタイムが伸び悩み挫折。大学を7か月で中退し、地元に戻った太田選手は失意の中、たまたま訪れたのが岡山・岡山市内の自転車店。cycle shop Feedom・恒次智店長は、高額なロードバイクを求めた太田選手に思わず声をかけた。スタッフを募集していることを知ると太田選手はその場で働きたいと伝えた。店で働くかたわら、恒次店長の勧めでロードレースに参加すると最初の大会から優勝。恒次店長は「抜群にセンスがある」、太田選手は「あの日がなかったら、今の自分はいない」と語った。偶然の出会いで見いだされた自転車の才能。2021年5月、競輪学校に入学。僅か7か月で卒業すると、強化指定選手として自転車競技を開始。そこから2年余でローイングで果たせなかった五輪出場をかなえた。太田選手は「心が折れなければ、絶対にたどり着けるところがあると思う」と語った。挫折を経て、太田選手が手にした心。その心と鍛え上げられた肉体でパリで目指す走りは。太田選手は「目指しているのは新幹線。いちばん内側をぶれることなく走る。“自分の力を出し切った”と言っているときは、きっとメダルも獲れていると思う。金メダルが取れるように頑張る」と語った。
大相撲名古屋場所は5日目。初日からただ一人4連勝の横綱・照ノ富士は豪ノ山に勝利して5連勝。元横綱大乃国・芝田山親方が照ノ富士の相撲について解説。「いかに踏み込んで自分の優位な形、要するに左の上手を取る。そうすることによって、あとはどっしりと落ち着いてさばけばいい。そういう中でも足がよく出ていたので、右からの押っつけもよくきいた。最後は右を差して右四つの形、完璧だった」などと語った。