近年、値上げを行った大学は国立大学でみると東京近郊のみ。小林浩さんは国が財政赤字を抱える中で法人化は必要性があったが、地方では家計所得が伸びない中で国立大学は公共財的な位置づけがあったという。国の目的は大学が切磋琢磨しながら向上していくことだった、競争環境は浸透してきたが、競争的資金を獲得するためのパワーによって教育研究にかかる時間が少なくなってしまったという声もあるという。1960年代ぐらいまでは大学進学率は15%ほどだったが、進学率が高まっていくが、今は60%近くなっている。今は大学を選ばなければどこかに入れるという時代で私立大学の6割が定員割れとなっている。人口減少社会の中で今後、大学の学生数は3割減少するとされている。今のままでは持続が不可能になる。