企業の採用活動について。深刻な人手不足で就職活動は学生優位の状況が続いている。リクルート就職みらい研究所によると、ことし春の採用活動で企業が100人を採用しようとした場合、内定を出した人数は全国平均で156人。これは内定を辞退して別の会社を選ぶ学生もいると想定し多めに出しており、実際に辞退した人は74人。人事採用にはコストも時間もかけている。そこで、自社で働くことに魅力を感じてもらおうと、入社前から福利厚生を利用できるようにした企業がある。ある大手警備会社は、去年から社員が利用している福利厚生の一部のサービスを内定者などにも提供する取り組みを始めた。会社専用のポータルサイトに入り、飲食店やリゾートホテル、レジャー施設などで1600種類を超える割引などの特典を受けることができる。これを使って入社前にスーツや眼鏡を安く買えたといった声もあったという。