南米のボリビアで、左派のアルセ大統領の任期満了に伴う大統領選挙の決選投票が行われ、中道政党の候補が勝利を確実にした。選挙当局は、得票率の速報値は中道のパス上院議員が約54%、中道右派のキロガ元大統領が約45%で「パス氏の勝利が確実だ」と発表した。ボリビアでは暫定政権を除いて20年近く左派の大統領が政権を担ってきたが、厳しい経済情勢への批判などから左派系の候補者らは決戦投票へ進めず、政権交代することになった。ボリビアはリチウムなど天然資源が豊富なことで知られ、長く続いた左派政権のもと中国やロシアとの関係を重視しアメリカとの関係は冷え込んできたが、パス氏は「当選すればアメリカと関係改善する」と発言している。
