2000年にロシアの大統領に就任し、20年以上にわたり実権を握り続けているプーチン大統領は、通算5期目となる就任式が行われた。演説ではウクライナへの侵攻をめぐって激しい対立が続く欧米側をけん制した。プーチン大統領はウクライナへの軍事侵攻を続ける姿勢を改めて示したうえで、「われわれは結束した偉大なる国民だ。一緒にすべての障害を克服し、計画したことを実現する。ともに勝利しよう」と述べた。ロシア軍はウクライナ東部で攻勢を強めている。それに対し米国政府は先月、日本円で9兆3000億円を超えるウクライナへの追加支援を決め、滞っていた武器や装備品などの軍事支援が再開することになった。プーチン大統領はいつまで軍事侵攻を続けるのか。政権に外交や安全保障政策を助言してきた著名な外交評論家・フョードルルキヤノフ氏は、NHKのインタビューに対し「戦時経済体制の下で侵攻を継続する」という見通しを示した。
ロシアは、ウクライナを支援する欧米側をけん制する動きも見せている。ロシア国防省は6日、ロシア・プーチン大統領の指示を受けて、戦術核兵器を扱う部隊による軍事演習の準備を開始したと発表した。外交評論家・フョードルルキヤノフ氏は、特に米国との対立が深まっていることに、懸念を示し「ロシアと米国の関係は少なくとも今後数年、瀬戸際の激しい対立が続くことは間違いない。今は核兵器が抑止力としてではなく、兵器として再び議論されるようになってしまった」と述べた。プーチン大統領は、国家の安全と安定を最優先の課題として取り組むと強調したうえで、欧米側をけん制し、「西側諸国との対話を拒まない。ロシアの発展を抑えつけ、敵対的な政策や圧力をつづけるのか、それとも協力と平和の道を模索するのか彼ら次第だ」と述べた。
今後6年の新たな任期で、ロシア・プーチン大統領は何を目指すのか。外交評論家・フョードルルキヤノフ氏は「ウクライナをNATO(北大西洋条約機構)に加盟させないなど、ロシアの安全が保障される形で、ヨーロッパに新たな戦後秩序を構築することだ」と強調。プーチン大統領をめぐっては、先月、米国・バイデン大統領が「われわれは独裁者に立ち向かう。プーチン大統領に対しても屈しない」と述べている。ロシアの動きに、国際社会がどう向き合うのか。難しい課題が突きつけられている。
ロシアは、ウクライナを支援する欧米側をけん制する動きも見せている。ロシア国防省は6日、ロシア・プーチン大統領の指示を受けて、戦術核兵器を扱う部隊による軍事演習の準備を開始したと発表した。外交評論家・フョードルルキヤノフ氏は、特に米国との対立が深まっていることに、懸念を示し「ロシアと米国の関係は少なくとも今後数年、瀬戸際の激しい対立が続くことは間違いない。今は核兵器が抑止力としてではなく、兵器として再び議論されるようになってしまった」と述べた。プーチン大統領は、国家の安全と安定を最優先の課題として取り組むと強調したうえで、欧米側をけん制し、「西側諸国との対話を拒まない。ロシアの発展を抑えつけ、敵対的な政策や圧力をつづけるのか、それとも協力と平和の道を模索するのか彼ら次第だ」と述べた。
今後6年の新たな任期で、ロシア・プーチン大統領は何を目指すのか。外交評論家・フョードルルキヤノフ氏は「ウクライナをNATO(北大西洋条約機構)に加盟させないなど、ロシアの安全が保障される形で、ヨーロッパに新たな戦後秩序を構築することだ」と強調。プーチン大統領をめぐっては、先月、米国・バイデン大統領が「われわれは独裁者に立ち向かう。プーチン大統領に対しても屈しない」と述べている。ロシアの動きに、国際社会がどう向き合うのか。難しい課題が突きつけられている。