ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、英国の首相官邸で開かれた閣議に出席した。この中で「欧米から供与された兵器の使用制限が解除されればロシアの戦争拡大の試みを阻止できる。リーダーシップを発揮し、制限を撤廃するよう各国を説得してほしい」と英国側に求めた。欧米各国は、ウクライナに供与している兵器の使用について、ロシア側との対立がエスカレートしないよう、国境から離れたロシア領内への使用は認めていない。ゼレンスキー大統領は「ロシアの空軍基地を含め国境付近よりもさらに遠くを攻撃できるようになれば、ロシアのいかなる攻勢からも防御でき、前線の都市も守れる」と述べ、使用制限の解除の必要性を強調した。一方スターマー首相は、「政権が変わってもわれわれの立場に変化はない」と述べ、ウクライナ支援を継続していく考えを強調した。