ゼロクリック検索”は、インターネットで情報を探す際、単語を入力するとAIによる概要が表示されるもの(1つ1つのリンクのクリックが不要)。飯田さんは「AIがまとめた内容は必ずしも正確ではない。AIは得意分野・不得意分野があるため注意が必要」だと話した。先行するアメリカでは、グーグルのAI要約があるとリンクをクリックする頻度が従来の15%→8%に減少したとしていて、記事の無断利用などでAI企業を提訴する動きも相次いでいる。福井弁護士は「裁判所からの判断に2年程度かかるかもしれない。AIの進化のスピードのほうが速く逃げ切る戦略ともいえるが、提訴されたことでAI企業にとっては一定の抑止力になるだろう」などと話している。アメリカではパープレキシティがCNNテレビなどの米仏7社と提携し、AI企業がニュースの提供をうけ、そのかわりに閲覧数などに応じて収益の8割をメディアに分配するという新たな動きがでている。