- 出演者
- 松岡修造 小木逸平 大越健介 ヒロド歩美 安藤萌々 所村武蔵 細川栞
オープニング映像。
高市旋風が巻き起こった衆議院選挙。自民党の獲得議席は全体の3分の2を超える316議席と、70年前の結党以来の最多を記録した。高市総理大臣は自民党本部で記者会見に臨み政策の転換へ国民から背中を押してもらったと自信を示した。地滑り的な勝利を導いたのは高市総理の高い支持率だというのが党内の一致した見方。結果、弱いと指摘されていた党内基盤が強化されたことは間違いなく、時代は、まさに高市一強となっている。記者会見での高市総理大臣の表情には時折、笑みがこぼれ語り口は穏やかで、まずは「予算案の成立に取り組む」と訴えた。高市総理は「参議院で与党が過半数を有していない状況に変わりはない」と述べていたが。衆議院では3分の2を超える議席を獲得したため、仮に参議院が法案を否決しても再び、衆議院で可決して成立させることが可能。日本維新の会を含めた与党勢力で見れば衆議院の4分の3を超えており、維新が閣内協力に切り替えることも視野に入れている。
今回の選挙戦で自民党は289ある小選挙区のうち132議席の獲得にとどまった前回から打って変わり249の選挙区で勝利を収めた。比例代表も含めれば手にした議席は316。1つの政党の議席数としては戦後最多、1つの政党で3分の2を占めるのも戦後初。自民党が政権を奪還した2012年の294や2005年の郵政解散で得た296さえも大きく上回る結果となった。そうして得た大きな力をどこに使うのか。高市総理が会見で力を込めたのが消費税率の引き下げ。ただし、高市総理は選挙期間中の街頭演説で消費減税に踏み込んでいない。またNHKの討論番組を急きょキャンセルしている。会見ではこうした点についても問われたが「討論番組を逃げる理由はなにもない。しっかりと準備して洋服も決めていた。治療をし、万全の状態で国会に臨みたい」と反論している。その国会で、物事が決まっていくということへの期待感からか東京株式市場では日経平均株価が急騰。上げ幅は一時3000円を超え取引時間中として初めて5万7000円台をつけた。
海外の反応。アメリカのトランプ大統領は「選挙の実施を決めたサナエの大胆かつ懸命な判断が大きな実を結んだ。保守派の力による平和政策が多大な成功を収めることを祈っている」と声明を発表。ワシントンポストは「圧倒的多数での勝利は高市氏が掲げるジャパンファーストに対する強い要求の表れか」という見出しをつけて報じた。ニューヨークタイムズは「経済政策と移民、中国に対する強硬姿勢で有権者から圧倒的な支持を得た」と伝えている。一方、中国外務省の林剣副報道局長は「今回の選挙が映し出した深層的問題や思想的潮流・動向を、日本の有識者と国際社会は深く考えるべきだ。日本の極右勢力が情勢判断を誤り、恣意的に行動すれば、必ずや日本国民の抵抗と国際社会の痛烈な打撃を受けるだろう」と指摘した。
自民党とは対照的に壊滅的な大敗を喫したのが「中道改革連合」。167あった議席を、ひと晩にし3分の1以下にまで溶かしてしまった。大惨敗を物語るのは旧民主党を牽引してきたベテラン議員が軒並み落選したことだ。公明党の出身者が28人全員比例代表で当選したのに対し140人以上を擁立した立憲民主党側は21人しか生き残らなかった。前回、立憲が30選挙区中15勝した東京は全ての選挙区で自民党が勝利。当選9回の長妻元厚生労働大臣らわずか2人がかろうじて比例復活という結果だった。一昨年、5つの選挙区全てを立憲がとった新潟も自民党一色に、塗り替わった。午後開かれた役員会で野田、斉藤の両氏はこの場で共同代表を辞任する考えを伝えた。中道は今週金曜日に代表選挙を行い来週召集される予定の特別国会までに新体制を作る方針。そうはいっても先ははっきり見通せない。立憲系中堅議員からは「地方議員も参議院も中道に合流するかわからない。勝てるわけのない中道で選挙を戦うのは考えにくい。分党論も出るだろう」と指摘する。ともに比例復活した笠浩史、馬淵澄夫両共同選対委員長も「なぜ若い人たちの支持を得られなかったのか。時間がなかっただけでは片づけられない本質的な問題もある」「高市さんが、自分かそうでないかを選ぶ選挙だと位置づけされて、人気投票のようになったのが、無党派中心に動いたんだろう。」と語っていた。
ANNの出口調査から今回の選挙の中身がいろいろなことが見えてきた。比例でどこに投票したのか年代別に表したデータを見ると全ての年代で自民党が40%前後の支持を集めトップになった。一方中道だが、高齢層から一定の支持を集めたものの若者現役世代からの支持が1割程度にとどまった。更に、自民党に投票した人の年代別データを去年の参院選と比べてみる。前回の参院選では高齢層が多く自民党に投票していたけれども若者現役世代は10%~20%台だった。それが今回の衆院選では若者現役世代も40%前後と自民党に多く投票したことが分かる。また、若者現役世代の男女の割合を見てみると去年の参院選で自民党に投票したのは男性16%余り、女性が15%余りだったが今回の衆院選では男性が35.9%女性が37.2%と男女ともに大幅に増えていることが分かる。番組が投票を終えた人に独自にアンケートを取ったところ、自民党に投票した人の多くが高市総理の行動力や発信力に期待する声が多く聞かれた。自民党がこうした大きな支持を集めた中、参政党やチームみらいが議席を大幅に増やした。参政党は13議席増え15議席。チームみらいは0から11議席と特にチームみらいが比例の東京ブロックで得票率が3位になるなど躍進が目立った。その理由の1つが特定の支持政党を持たない無党派層の動向。比例の投票先でトップは自民党の24%で次にチームみらいの15%と続いていた。無党派層がチームみらいを支持したことがよく分かる。
自民党単独で3分の2を超える議席を得た高市総理は「国論を二分する政策に挑戦する」としている。行き過ぎた緊縮財政を脱却し責任ある積極財政に転換すること。インテリジェンス機能などを含む安全保障の抜本強化。そして、念願の憲法改正にも粘り強く取り組むとしている。高市総理が会見で強調したのは党が結束する必要性だった。17ある常任委員会で委員長ポストを独占し全ての委員会で過半数を取ることができる絶対安定多数を確保した。少数与党から一転国会運営の主導権を握る立場となる。解散を表明した時にはその具体的な内容には触れなかった高市総理。今日、改めて真意を問われると、例としてあげたのは責任ある積極財政に加えてインテリジェンス、つまり情報の収集分析を行う機能の強化。いずれも、高市路線を色濃く反映したもの。情報を一元化する司令塔として内閣情報調査室、通称、内調を国家情報局に格上げすること。これは、連立を組む維新との合意文書にも掲げられた内容。その先には、保守派の宿願ともいわれるスパイ防止法に取り組む可能性もあり与野党からの反発も予想される。
更に今日、高市総理が自ら力を込めたのが自民党が党是としてきた憲法改正。公約でも、自衛隊の明記など4項目を中心に国民への丁寧な説明を行うとしてきた自民党。選挙結果を受け、小泉進次郎防衛大臣や東京24区で激戦を制した萩生田光一幹事長代行ら政権、党内からも前向きな発言が飛び出している。衆参それぞれで3分の2以上の賛成が必要となる憲法改正の発議。かつて改憲勢力で3分の2を確保していた安倍元総理の時でさえ実現には至らなかった。しかも現状、参議院では与党が過半数に満たない状況だが国民民主党の榛葉賀津也幹事長や、チームみらいの安野貴博党首なども改正に前向きな発言が相次いで飛び出した。実は、憲法改正に明確に反対しているのは共産、れいわ、社民の3党のみ。参議院でも3分の2に当たる166議席を集めるのは高いハードルとは言えないかもしれない。「これまでの論点整理や、議論の蓄積を踏まえ、各会派のご協力も得ながら改正案を発議し、少しでも早く憲法改正の賛否を問う国民投票が行われる環境をつくっていけるように、私も粘り強く取り組んでいく覚悟だ」と高市総理は述べている。
政治部官邸キャップの千々岩森生記者が解説。今日の会見の感想を聞かれ「大きなポイントの1つは消費税。スケジュールについて「夏前に中間とりまとめをしたい」んだということを言っていた。実は選挙戦のさなかから官邸筋からはちょっと、このスケジュール感は聞こえてきていたが、今夜、総理側近を取材すると「会見前に総理のスクリプト会見の原稿を見て驚いた」と。かなり限られた人数でこのスケジュール感は準備されていたようだ」と指摘した。。今日の会見では2年間の飲食料品消費税ゼロについてこれまでの説明よりも少し踏み込んだ発言があった。今回の減税の目的について「給付付き税額控除までの2年間のつなぎ。国民会議は給付付き税額控除に賛同する野党と行う。そして、夏前には国民会議での中間とりまとめを出したい」と発言した。一方で、会見で国論を二分するような政策について問われた高市総理は3つの政策について言及した。1つは「本丸」と力を込めて話した責任ある積極財政。これは補正予算の前提をやめて当初予算でやるつまり大胆な投資のため予算の作り方を変えるんだと話していて2027年度の概算要求から取り組むという。次が、安全保障政策の抜本的強化。安保3文書を前倒しで改定するなどと説明した。そして、インテリジェンス機能、情報収集や分析機能の強化。国家情報局の設置や外国から日本への投資の審査体制を強化する対日外国投資委員会設置のための法案を次の国会に提出すると説明をした。
千々岩記者は「まさに国論を二分するような政策というのは言葉を換えれば世論が賛成反対真っ二つになるという意味。ということはこういうプラスがあるこういうマイナスがあるとリスクも含めて提示して初めてああ、なるほどここで判断すればいいんだと。今3つ出ているけど積極財政、安全保障、インテリジェンスどこで判断すればいいのかというのは私も含めて本当に分かっている人はそこまでいないと思う。例えば、安全保障政策。安保3文書の改定という意味で言えば具体的には大きなポイントの1つは装備品の移転つまり武器輸出。日本の武器で人が死ぬかもしれないし、紛争をもっと助長してしまうかもしれない」と説明したうえで。高市総理の発言について「私も普段聞いてても自分の言葉で分かりやすく率直に語るところがあって、それが今回、支持を受けた大きな1つだと思っているが、あれ、何か霞が関文学で終わってないか。これまでの政治家と同じじゃないかということになってしまえばせっかくの良さも消えると思うしぜひ、何がプラスでマイナスなのかは俎上に出してほしい」と指摘した。大越健介は「今回の選挙で寄せられた強い支持に応えるには具体策へと踏み込むに当たって丁寧に説明をして理解を求める努力をすることが高市総理に求められる責務だと思う」と主張した。
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ミラノ・コルティナ五輪でフィギュアスケート団体が行われ、日本が2大会連続の銀メダルを獲得した。チームが1つになって戦い、涙の結末だった。
フィギュアスケート団体は、3日間をかけ男女のシングル・ペア・アイスダンスで争う。順位ごとにポイントが加算され、全演技の合計で勝負が決まる。初日はアイスダンス「うたまさペア」から始まり、世界王者の「りくりゅうペア」がショート自己ベストで1位に。女子の坂本花織も1位で、初日は2種目で10ポイントを獲得し全体2位につけた。2日目の男子ショートには鍵山優真が登場しジャンプやステップなど全てにおいて完璧な演技を見せ、3種目でトップに立った。最終日のきょうは、首位アメリカとの差が5ポイントで「りくりゅうペア」がフリーに出場。世界歴代3位となるハイスコアで自己ベストを更新し、アメリカとの差を2ポイントに縮めた。続く女子フリーではライバルのアメリカがミスで出遅れる中、今季限りで現役を引退する坂本花織が登場。次々とジャンプを成功させ、トップでアメリカに追いついた。勝負が決まる男子フリーには五輪初出場の佐藤駿が出場した。先にアメリカの絶対王者イリア・マリニンが滑り、ジャンプにミスが出たものの200点台でトップに立った。最終滑走の佐藤駿は、12月のGPファイナル男子フリーでマリニンに約45点もの差をつけられていた。佐藤は全ての4回転ジャンプを成功させ自己ベストを更新したものの、マリニンには5点及ばなかった。日本は堂々の2大会連続銀メダルに輝いた。坂本花織は「みんなが金メダル級の演技をして、銀メダルを獲得することができた。これ以上うれしいことはない」などと語った。
イタリア・ミラノから中継で、松岡修造がリポート。フィギュアスケート団体について、松岡は「選手それぞれがベストなパフォーマンスだった。心に最も響いたのは佐藤選手の涙に対する会場の温かな空気で、よく頑張ったというねぎらいがあった。しかしそれ以上に絶対王者に対して本気で勝ちに行った悔し涙を見て、その覚悟へのリスペクトだと感じた」などと語った。
日本勢メダル第1号は、スキージャンプの丸山希。女子ノーマルヒルで100mのビッグジャンプを見せ、初出場で銅メダルを獲得した。丸山は「プレッシャーもあったが、それを力に変えて飛べた」などと語った。
日本勢の金メダル第1号は、スノーボード男子ビッグエアで生まれた。21歳の木村葵来が金メダル、木俣椋真が銀メダルを獲得した。日本人選手はなぜ強いのか、彼らと五輪代表を争った宮村結斗は「日本は夏のシーズンに練習する場所が多い。段階ごとにレベルを上げて効率的に成長できるのが、日本人の強み」などと語った。日本には夏でもトレーニングできる施設が、北海道から九州まで各地にあるという。木村葵来は岡山出身で、毎週末に片道3時間をかけ京都の練習場へ通っていた。中学2年でプロ資格を取得し、その頃から「五輪で金メダル」と目標は明確だった。選手たちはこのような施設で共に練習することが多く、その環境が日本の飛躍につながっているという。木俣椋真は「上下関係はマジでない」、木村は「小さい頃から知っていた選手で、リスペクトしている」などと語った。宮村は「ビッグエアに関しては日本代表でい続けることが、イコール世界トップでい続けること。お互いがライバルになって相乗効果で日本チームが成長している」などと語った。
女子ビッグエアでも、日本勢が躍動した。3回跳んで得点の高い2本(異なる2種類の技)の合計点で競い、予選の上位12人が決勝に進出できる。北京五輪銅メダルの村瀬心椛は1回目で「フロントサイドトリプルコーク1260」を決め、3回目では再び横3回転半のトリックを決め全体2位で決勝進出を決めた。初出場の深田茉莉は予選5位、同じく初出場の鈴木萌々は8位、北京五輪4位の岩渕麗楽は7位で、男子同様日本人勢4人全員が決勝進出を決めた。メダル獲得のポイントについて、宮村結斗は「4回転と3回転半を決めること」などとコメント。村瀬は先月のX Gamesで女子選手初の4回転半を成功させ、宮村は「金メダルも期待できる」などと語った。
イタリア・リビーニョから中継でリポート。スノーボードビッグエアでの日本勢の活躍に、海外メディアの人が取材班に「おめでとう」と声をかけてくれる。スケートボード同様、スノーボードの会場でも選手同士が称え合うシーンがたくさん見られた。パラレル大回転に出場した三木つばきは準々決勝で敗退したが、試合後に金メダルを獲得したチェコのマジェロバー選手のもとに歩み寄り長いハグをしていた。三木は「マジェロバー選手はW杯でずっと2位だったので、自分のことのようにうれしかった」などと語っていた。
イタリア・ミラノから中継で、松岡修造がリポート。会場ではたくさんの人がカウベルを鳴らしているが、スピードスケート女子3000mのF.ロヨブリギダ選手がイタリアの金メダル第1号を取ったシーンはとにかく盛り上がった。ロヨブリギダ選手は北京五輪後に出産し、1年のうち250日以上家を離れる生活をしていた。
全国の気象情報を伝えた。
ミラノコルティナオリンピックで現役を引退するスノーボードの竹内智香選手が女子パラレル大回転に出場した。2002年のソルトレークオリンピックに初出場してから7大会連続で出場。競技生活27年、ソチでは銀メダルを獲得した第一人者が最後と決めた7度目の舞台は22位で予選敗退という結果に終わった。レース後、竹内は涙とともに周囲への感謝を口にした。
