米国・バイデン大統領が退任を前に国民に向けた最後の演説を行いトランプ次期政権を痛烈に批判した。国民に向けた最後の演説でバイデン大統領が強調したのは退任に当たっての大きな懸念だった。バイデン大統領は「権力と富が集中すれば不信と分断を引き起こす。人々は民主主義に幻滅し公平に扱われていないと感じるだろう」と強調。また「誤った情報の雪崩は権力の乱用を可能にする報道の自由は崩壊しつつある」とも指摘した。名前こそ出さないもののトランプ新政権への批判を重ねた形で、最後には国民に向かって「君たちが守る番だ」と呼びかけた4年前就任とともに国民の融和を訴えたバイデン大統領だが、それが実現できなかったばかりか分断がさらに強まったことを印象付ける最後の演説となった。(中継)米国・ワシントン。