アメリカのトランプ政権でウクライナ特使を務めるケロッグ氏は首都・ワシントンで講演し、「トランプ大統領が目指すのは速やかな戦闘の終結だ」と改めて強調した。そしてウクライナに対して軍事情報の共有などの支援を停止していることをめぐっては「大統領は戦争終結のためあらゆる選択肢があると明確にしている」と述べ、「ウクライナが戦闘の終結に向け協力し、交渉のテーブルにつくよう圧力をかけるためだ」と説明した。また「支援の停止によって、ウクライナは深刻な影響を受ける」との見方を示した。さらに「鉱物資源の権益をめぐる両国の合意も、戦闘の終結に向けた取り組みの一環だ」として、「ウクライナが応じなければ、支援を停止する可能性を伝えていた」とし「今の事態は彼ら自身が招いたことだ」と述べた。一方でケロッグ氏は「ウクライナが鉱物資源の権益をめぐる合意に応じれば、支援の停止が解除されるのか」と問われると、「大統領が決めることだ」と述べ明言を避けた。