日本時間9日午後1時すぎに発動したばかりの相互関税。トランプ大統領はSNSで「報復措置をとっていない国に対し、相互関税の上乗せ分を90日間一時停止することを認める」と発表。全世界が対象の10%の一律関税は維持するとしている。「75ヶ国以上が貿易障壁や関税などに関し、問題の解決策を交渉するよう求めてきている」と強調するトランプ大統領。しかし発動から僅か13時間余りでの一時停止の表明は、トランプ政権で通商政策を担当する高官にとっても寝耳に水だったようだ。見直さない考えを繰り返し示してきた相互関税を一時停止した理由について、トランプ大統領は金融市場の動きが判断材料になったことを認めた。9日のニューヨーク株式市場では、相互関税の一時停止が伝わるとダウ平均株価が急反発。2962ドルの値上がりで取引を終え、4万ドル台を回復した。値上がり幅は史上最大。