学校では、再開初日から子どもの心のケアが行われているが、大きな災害後には子どもの心と体には普段と違った変化が起きると言われている。それが、「びっくり・興奮」「思い出してつらい気持ちになる」「涙がでなくなる」「マイナスの考えが浮かぶ」など。子どもの心のケアに詳しい赤坂さんは、専門家でなくてもできる子どもの心のケアを「子どものための心理的応急処置」というガイドラインに沿って教えて貰う。ポイントは「見る・聴く・つなぐ」。「見る」は災害前にはなかった行動や言動はないか観察する。6年前の北海道胆振東部地震の後に撮影された映像には、おもちゃで地震を再現する遊びをする子供がおり、地震ごっこと言われ子どもが辛かった出来事や気持ちを整理して自分の心をケアしている状態だと言われている。この場合、そのまま見守るのが取るべき行動だという。「聴く」のポイントは、見守りながら話したい時に話せる環境を作ること。「つなぐ」は、子どもたちが日常生活に戻るために必要な支援に繋ぐ。自分たちで対応できないことは、対応できそうな人・モノ・情報に繋ぐこと。いま避難所だと様々な災害医療チームなども出ているので、遠慮せずに相談してもらいたいという。