七尾市の「のと里山里海ミュージアム」には被災した神社や家屋から運び出されたおよそ40点の文化財などが展示されている。この内、倒壊した金刀比羅神社の本殿から運び出された棟札には「文政十年御棟札 刃権現御社」などと書かれているのが確認できる。刀権現御社は金刀比羅神社の本殿のことで、かつて山岳信仰の霊場だった中能登町の石動山から移築されたことを証明するものだという。家屋から運びだされたという箱にはひな人形とともに、天神様の人形が収められていたということで、桃の節句に一緒に飾るこの地域の風習を紹介している。この企画展は9月30日まで開かれている。