石川・七尾市の和倉温泉は能登半島地震で大きな被害を受け、全ての宿泊施設が営業停止となった。それから1年5か月が経ち、地元の組合に入っている21施設のうち5施設が営業を再開させた。大きな被害のあった護岸の工事は始まったばかりで、温泉街全体の再建には数年かかるとみられている。こうした中で街は復興に向け歩みだしており、温泉を祀る地元の神社のお神輿が街を練り歩く姿がみられた。約60年の歴史を持つ旅館は和倉でいち早く通常営業を再開。再開していない別の施設の従業員を出向という形で受け入れているという。和倉では年内にさらに2つの施設が営業を再開予定。また七尾市は国の助成制度を活用して今年2月に「和倉湯の里復興商店街」をオープン。そこにある中華料理店の店主は「和倉の復興のことを考えると気が重いがお客さんは明るく話しているので皆前向きに復興しているんだなって思えます」などと話した。さらに県外からの観光客も少しずつ増えてきているという。