大工不足の影響をより深刻に受けているのが、災害現場。石川県輪島市では先月、仮設住宅の建設に必要な大工や職人を確保するのが難しい状況だった。建設業の労働組合を通じて全国から大工を募集。多いときは200人以上が不足していたという。1万5000棟が被害を受けた七尾市では住宅の修理も先が見えない。自宅が中規模半壊の被害を受けた上山秀郎さん。トイレの壁にはヒビが入り、自分で応急処置をした。早く安心して暮らしたいと考えているが、年内の修理は難しいと言われている。地元の大工には修理の依頼が殺到している。大工の石橋良和さんは地震発生依頼、毎日のように住宅の修理で現場に出ている。現在抱えている仕事は40件以上で全て終わるには2年はかかると考えている。