玄関先に荷物を届ける置き配について。宅配便のドライバーの負担となっている再配達を減らすため、置き配を普及させようという動きが広がっている。1回の配達で届けられない再配達は、宅配業界の課題。そこで国土交通省は、再配達の削減に向けてことし10月以降、ネット通販事業者を対象に新たな対策を打ち出す。具体的には、ネット通販の利用者が置き配や宅配ボックスを活用して荷物を受け取った際にポイントを付与するサービスを事業者が導入した場合、国がポイントの付与にかかる費用を配達1件につき最大5円、最長2か月間補助する。置き配の壁となっていたオートロックのマンションでも対応が進んでいる。三井不動産レジデンシャルリースは去年、アマゾンジャパンと共同で配達員が荷物のQRコードなどを読み込むことで、オートロックを解錠するシステムを導入した。配達のスケジュールや位置情報をシステム上で確認する安全対策を取り入れて、すでに300棟余りの賃貸マンションで導入され、これまでのところトラブルなどは起きていないという。また、マンションの管理などを行う企業の間でも、管理組合の同意をあらかじめ得たうえで、宅配業者の配達員がデジタルキーでオートロックを解錠して、玄関先まで荷物を届けるサービスを提供している。置き配のデモンストレーションの映像。画像提供:ライナフ。流通経済大学・矢野裕児教授のコメント。