今年の秋にオープンする超高級老人ホーム「パークウェルステイト西麻布」。地上36階、すべて高齢者向けの住居施設。入居一時金約5.4億円、月額利用料約50万円(2人分)。プレミアムフロアはすでに7割の入居が決まっている。提供されるのは帝国ホテルのシェフが手がけたメニュー。仮に固形物が食べられなくなっても帝国ホテル流の流動食を用意する。さらにプールも完備。筋肉をほぐすことができるジェットバスや寝転がったまま足裏をマッサージできる設備など楽しみながら健康を維持できるサービスが整っている。1800冊以上の本が用意されたライブラリーは週に1回、専門スタッフが本の入れ替えを行う。一方、老人ホームならではの安心の設備も。浴室には手すりがついているほか何かあれば、すぐに職員が駆けつけることができるよう各部屋に緊急ボタンが。また、施設には介護フロアが用意されていて介護が必要になった場合は専任スタッフによる介護サービスを受けることができる。ここで看取りの体制も整えている。全400室あるなかですでに180室以上の申し込みがあるという。日本国内で金融資産を1億円以上保有している富裕層はおよそ149万世帯。さらに、国内の金融資産の6割以上を60歳以上の高齢者が保有している。三井不動産グループは、こうした富裕層向けの高齢者施設は少ないため需要が見込めるとしているという。