1960年代、名曲「夏の思い出」で人気となった「尾瀬」。福島・新潟・群馬にまたがり、本州最大規模の湿原。ラジオから曲が流れ大ヒットしたのをキッカケに一躍有名になった。1960年代には空前の尾瀬ブームが巻き起こった。曲に登場する水芭蕉が見頃の5月下旬～6月上旬は、車が停められないほど観光客が殺到。
1970年代、「大阪万博」が開催。万博に向けインフラが整備され来場者数約6400万人以上。交通の便が良くなり旅行ブームのキッカケになった。1970年代、新婚旅行で大人気「宮崎」。ブームのきっかけは1960年、昭和天皇の娘・島津貴子さん、島津久永さんが新婚旅行で訪れたこと。1974年には宮崎市内宿泊新婚旅行客は約37万組と、この年に結婚したカップルの約35％に及んだ。1970年代、避暑地としてブームになった「軽井沢」。1957年、上皇ご夫妻が軽井沢のテニス大会で交際が始まったのをきっかけに人気を集めた。1970年代、若者のサーフィンがきっかけでブームになった観光地「東京都伊豆諸島・新島」。雑誌で紹介されたことをキッカケにサーファーが集まるようになると、女性誌でも特集が組まれ観光客が急増。当時の島の人口は約3500人に対し、観光客は約10万人と人気スポットになった。
1990年有馬記念でラストランを優勝で飾ったオグリキャップ。現役引退後は北海道新冠町の牧場で種牡馬生活。オグリキャップに会いに連日ファンが殺到。余りの人気に、オグリキャップに会えるバスツアーまで。参加者の多くが女性。1990年代、高原の原宿と呼ばれた山梨・清里。西洋風の建物やタレントショップが立ち並び、多くの若者を惹きつけた。1970年代半ばごろから女性雑誌に取り上げられることが増加し、若い女性客が訪れるようになった。1965年には年間約16.5万人だった観光客が、ピーク時の1992年には年間約265万人に増加。新潟県の苗場スキー場は、1987年公開映画「私をスキーに連れてって」がブームの火付け役に。ピーク時の1992年には年間約318万人が訪れる人気観光スポットとなった。
2010年、NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」がキッカケで人気になったのが鳥取県境港市。境港市は、ゲゲゲの鬼太郎の作者・水木しげるの出身地で、1993年に水木しげるロードが誕生。水木さんの半生を描いたドラマにより観光客が増加。2010年に約370万人以上が訪れるほどの大人気観光地となった。
広島・竹原市から行ける大久野島は、約300羽の野ウサギと触れ合える。1971年に小学校で飼いきれなくなった8羽のうさぎを放したことがキッカケと言われている。2011年のうさぎ年に旅行会社のツアーに組み込まれたことをキッカケにうさぎ島として大人気になった。
2019年、埼玉県鴻巣市にある大野神社は、嵐・大野智と名前が同じことからグループの活動休止宣言以降、参拝に来るファンが増加。ちなみにKAT-TUNファンが訪れるのは東京にある増上寺。勝運御守がKAT-TUNとも聞こえると人気に火が付いた。