日産自動車は、きのうホンダとの経営統合に関する基本合意を撤回する方針を固めた。ホンダによる日産の子会社化の提案について、ホンダ・三部敏宏社長は、日産自動車・内田誠社長から「社内では反対する声が多数だ」などと今月4日に伝えられたという。ホンダは日産にターンアラウンド(事業再生計画)の具体化を求めているが、日産の立て直しや統合比率の協議に時間がかかると判断し、日産を子会社化して、ホンダ主導で再生する案を打診したとみられる。これに対し日産は、去年12月に提携した基本合意書の枠組みを超えた提案をするホンダに不信感を募らせ、きのうの取締役会で経営統合の協議を断念する方針を確認。両社は今月13日をめどに今後の方向性を正式発表する予定。