今日のキーワードは「小1の壁」。保育園から小学校に上がる際に、教育環境が大きく変わることを言う。共働きの家庭では、子どもが小学1年生になったときに登校の付き添いや放課後の預け先がなく、育児と仕事の両立が困難になる。保育園は午前7時から午後6時まで預かるが、小学校は午前8時15分頃にスタートし、午後2時20分頃に終わるため、その時間に合わせるために親が働き方を変えざるを得ないケースがみられる。首都圏で働く女性1000人に調査したところ、12.4%が、「子どもが小学校入学時に、正社員から別の雇用形態に変更した」と答えているという。解決のため、大阪・豊中市では、全公立小学校の開門を午前7時からにしている。また、東京・三鷹市の全公立小学校は、午前7時30分に校庭を開放しているという。教師不足が深刻化する中、齋藤さんは定年退職した教師を頼るのも手ではないかと提案した。